三菱重工技報
    Vol. 40 No. 5 (2003)   エレクトロニクス製品特集
    特集 技術論文

    Eye VisionTM 用パンチルトに応用されたロボット技術について

    MHI Robot Technology for Eye VisionTM Pan-Tilt

    辻  洋
    Hiroshi Tsuji
    下山公宏
    Kimihiro Shimoyama
    藤田 淳
    Jun Fujita
    川内直人
    Naoto Kawauchi
    辻  洋
    下山公宏
    藤田 淳
    川内直人

    スポーツ中継におけるファインプレーのリプレー等で,プレーした選手の裏側へぐるりと回り込んで別のアングルから見るような回転映像を,録画·再生できる新しい映像システム(Eye VisionTM)が米国で開発され,2001年の第35回米国スーパーボールで全世界に生中継された.このシステムは複数カメラで同一被写体を同時に撮影するというカメラ制御技術が要求される.これに対し,汎用ロボット"PA10"とアンプ一体型モータという当社2つの既存技術の応用により,3ヶ月という短期間でカメラ制御用高性能ロボット(パンチルト装置)の開発に成功し,実用に供された.