三菱重工技報
    Vol. 58 No. 4 (2021)   航空宇宙特集
    技術論文
    新しい設計最適化技術を適用した大型複合材パネルの引張·圧縮試験

    －開口部周り補強重量20％削減－

    Demonstration of Weight Reduction by Tensile and Compression Test Using Large Composite Panel Designed with New Optimization Method
    - 20% Weight Reduction of Reinforcement Material for Opening Area -
    岡功介
    Kousuke Oka
    梓澤直人
    Naoto Azusawa
    福田章雄
    Akio Fukuda
    柏木聖紘
    Masahiro Kashiwagi
    高木清嘉
    Kiyoka Takagi
    阿部俊夫
    Toshio Abe
    岡功介
    梓澤直人
    福田章雄
    柏木聖紘
    高木清嘉
    阿部俊夫
    高い比強度を有する複合材料は構造軽量化の観点から適用利点は大きく,広く航空宇宙製品に適用されてきた。しかしながら,今なお,部品細部の設計手法改善により,複合材料が持つ軽量化ポテンシャルを更に引き出す余地は大いにある。今回,当社は,軽量化が期待できる開口部周辺の構造に着目し,新たに考案した設計最適化手法を活用した有孔スキン·ストリンガパネルを試作し,強度試験を実施したところ,良好な結果が得られたので報告する。重量軽減効果として,孔周り補強重量を従来設計手法と比較し約20％削減できる目途が得られた。

    製品・技術