三菱重工技報
    Vol. 57 No. 4 (2020)   原子力特集
    技術論文

    高速炉開発への取組み

    Mitsubishi Activities for Advanced Reactor Development
    - Sodium-cooled Fast Reactor -

    碓井志典
    Yukinori Usui
    飯塚透
    Toru Iitsuka
    坂場弘
    Hiroshi Sakaba
    小林茂樹
    Shigeki Kobayashi
    持田晴夫
    Haruo Mochida
    清水亮
    Ryo Shimizu
    碓井志典
    飯塚透
    坂場弘
    小林茂樹
    持田晴夫
    清水亮

    我が国は,資源の有効利用,高レベル放射性廃棄物の減容化·有害度低減等の観点から,使用済燃料を再処理し,回収されるプルトニウム等を有効利用する核燃料サイクルの推進を基本的方針としており,高速中性子によるプルトニウムの核分裂反応を利用する高速炉を開発している。東日本大震災の後,高速炉の開発環境は大きく変化し,2016年12月,高速増殖原型炉"もんじゅ"の廃炉が決定されたが,昨今の状況変化によっても,ウラン資源の有効利用や廃棄物の減容化·有害度低減を可能とする高速炉開発の意義は何ら変わるものではない。国は,2018年12月,"戦略ロードマップ"にて21世紀半ば頃の高速炉の運転開始への期待を表明している。当社は,"戦略ロードマップ"を達成して環境負荷の低減と化石燃料に頼らない未来を実現するため,我が国の高速炉開発を一手に担う中核企業として高速炉開発に取り組み続けている。