三菱重工技報
    Vol. 55 No. 1 (2018)   環境特集
    製品紹介

    環境に優しい分散型ガスエンジンコージェネレーションシステム

    MHIET's Eco-friendly Distributed Gas-Engine Co-generation System

    三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社
    エンジン
    エナジー事業部
    エナジーソリューション部プラント営業課

    三菱重工エンジン&ターボチャージャ(株)(以下,当社)は環境に優しいクリーンな天然ガスを使用したガスエンジン発電装置の開発を1990年から開始し,既に多くのお客様へ分散型コージェネレーションシステムとして納入してきている。この間,出力ラインナップの拡充,効率改善,性能向上を図り,発電効率は2000kWクラス(以下GSRクラス)で約44.7%,6000kWクラス(以下KUクラス)では49.5%まで向上している。ガスエンジンコージェネレーションシステム(以下CGS)とは,ガスエンジン発電装置で電気を作るだけでなく,排気ガスと冷却用の排熱温水を利用し,蒸気や温水あるいは冷水などの熱源も供給することにより,総合効率を80%以上まで高めた高効率で環境に優しいシステムである。また,東日本大震災以降BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)対策としても有効な分散型の熱電併給システムである。