三菱重工技報
    Vol. 53 No. 3 (2016)   交通·輸送特集
    技術論文

    ガソリンエンジンの燃費改善に貢献する可変容量ターボチャージャの開発

    Development of Variable Geometry Turbocharger Contributes to Improvement of Gasoline Engine Fuel Economy

    惠比寿幹
    Motoki Ebisu
    段本洋輔
    Yosuke Danmoto
    秋山洋二
    Yoji Akiyama
    有水大之
    Hiroyuki Arimizu
    坂本慶吾
    Keigo Sakamoto
    惠比寿幹
    段本洋輔
    秋山洋二
    有水大之
    坂本慶吾

    ガソリンエンジンの熱効率向上の手段としてミラーサイクル,EGR,希薄燃焼(リーンバーン)等の技術が自動車メーカ各社で検討されている。これらの技術を適用するために,過給効率の更なる向上が求められており,可変容量ターボチャージャの採用が検討されている。しかしながら,ガソリンエンジンの排気温度はディーゼルエンジンより高く,可変機構をはじめ高温部品の耐久性を大きく向上させる必要がある。当社では排出ガス温度950°Cにおいて充分な耐久性を有するガソリンエンジン向け可変容量ターボチャージャを開発し,自動車メーカ各社にサンプル供給を開始した。