三菱重工技報
    Vol. 46 No. 2 (2009)   発電技術特集
    技術論文

    1500°C級ガスタービンコンバインドプラントの設計と試運転実績

    -東京電力(株)川崎火力発電所第1号系列の建設-

    Design and Operating Experience of GTCC Power Plant(Kawasaki Thermal Power Station Group1 of Tokyo Electric Power Company)with Gas Turbine Inlet Temperature of 1500°C

    川上潔
    Kiyoshi Kawakami
    河合潤
    Jun Kawai
    永井雅明
    Masaaki Nagai
    川上潔
    河合潤
    永井雅明

    近年,地球温暖化などの環境問題がクローズアップされており,火力発電所建設に対しても高効率化が望まれている.当社はガスタービンの高温化·大容量化に取り組み,最新鋭のM701G2形ガスタービンを採用したコンバインドサイクルプラントを東京電力(株)川崎火力発電所第1号系列向けに納入した.本プラントは高効率プラントでCO2及びN0x排出量が少ない環境に優しいプラントであることが評価され"2008 Projects of the Year Awards" (Power Engineering社主催)にてBest Projectに選ばれた.平成21年2月5日に出力1500MWの1号系列が運開され,信頼性の高いプラントとして順調に運転が続けられている.