三菱重工技報
    Vol. 44 No. 2 (2007)   陸上輸送·物流/循環型社会を構築する環境技術小特集
    技術論文

    独立車輪方式による人に優しい超低床ライトレール車両(LRV)用台車ならびに次世代LRV 開発

    Development of the Bogie for the First Domestic 100 % Low-Floor Tram and the Next Stage of the Low-Floor Tram

    星 光明
    Mitsuaki Hoshi
    大久保吉喜
    Yoshiki Ookubo
    村上信之
    Nobuyuki Murakami
    新井徳泰
    Tokuhiro Arai
    河野浩幸
    Hiroyuki Kono
    有賀寛泰
    Hiroyasu Aruga
    星 光明
    大久保吉喜
    村上信之
    新井徳泰
    河野浩幸
    有賀寛泰

    人にやさしい快適な都市内交通として新世代の超低床ライトレール車両(LRV)が注目されている.当社は国産初の独立車輪方式を採用したLRV 用台車を開発し,広島電鉄(株)において,グリーンムーバーmax と名づけられた超低床LRV は順調に運行されている.台車の開発においては,海外メーカ製車両との差別化や客先ニーズを満足するよう,電動台車と従台車をそれぞれ専用設計とし,多岐に渡る設計検討と徹底した技術検証を行なった.その結果,完成度の高い車両開発を実現した.また,現在,当社は次世代LRV として二次電池を搭載した架線レスLRV や,より市内運行に適した車両の開発にも着手しており,100%超低床LRV の更なる市場拡販を目指している.