三菱重工技報
    Vol. 44 No. 2 (2007)   陸上輸送·物流/循環型社会を構築する環境技術小特集
    技術論文

    メタン発酵,炭化ガス化などバイオマス最新利用技術

    The Newest Biomass Utilization Technology such as Methane Fermentation and Pyrolysis

    古賀洋一
    Youichi Koga
    水谷 洋
    Hiroshi Mizutani
    常泉慎也
    Shinya Tsuneizumi
    山本洋民
    Hirotami Yamamoto
    田畑雅之
    Masayuki Tabata
    甘利 猛
    Takeshi Amari
    古賀洋一
    水谷 洋
    常泉慎也
    山本洋民
    田畑雅之
    甘利 猛

    循環型社会の構築や温室効果ガス抑制に対する関心が高まる中,当社ではバイオマス有効利用技術として,メタン発酵技術,炭化ガス化技術の開発を行い実用化している.メタン発酵技術はこれまでし尿処理や下水汚泥処理に用いられていたが,平成18 年3月に東京で110 トン/日の食品廃棄物単独メタン発酵処理施設を完成し,順調に運転している.炭化ガス化技術においても,三重で100 トン/日規模の木質系バイオマスガス化発電施設が平成17 年3月の竣工後2年を経過し,順調に稼働している.また東京で300 トン/日の下水汚泥炭化燃料化施設を受注し,平成19 年中に竣工予定である.今後も処理対象物の拡張を含め,バイオマス有効利用に向けた社会ニーズに応える技術を提供していく.