三菱重工技報
    Vol. 41 No. 5 (2004)   未来を拓く発電技術特集
    特集 技術論文

    履歴型制震ブレースを用いたプラント支持構造物の耐震性向上

    Techniques for Improving Seismic Resistivity of the Equipment Supporting Structures with 3Plastic-Energy Absorption Braces

    蛭川 明
    Akira Hirukawa
    岡本康男
    Yasuo Okamoto
    森下邦宏
    Kunihiro Morishita
    村瀬良秀
    Yoshihide Murase
    蛭川 明
    岡本康男
    森下邦宏
    村瀬良秀

    当社は,従来からボイラ支持鉄骨をはじめとするプラント支持構造物に耐震構造,制震構造の開発を行ってきており,その一環として,新たな制震デバイスである履歴型制震ブレース(ダンパーブレース)を開発した.本報では,この履歴型制震ブレースの石炭ガス化炉複合発電設備(IGCC)におけるガス化炉支持鉄骨への適用事例を紹介する.その結果,履歴型制震ブレースを適用することで支持鉄骨基部層せん断力が70%程度低減可能となり,耐震対策としてきわめて効果が大きいことが確認された.