三菱重工技報
    Vol. 41 No. 1 (2004)   豊かな社会に貢献する新製品·新技術特集
    特集 技術論文

    港湾の物流革新に貢献する自動化シミュレーション技術

    Contribution to Innovation of Port Logistics by Simulation Technique for Automated Container Terminal

    舟橋 淳
    Atsushi Funabashi
    西崎純一
    Junichi Nishizaki
    桑田知江
    Chie Kuwada
    烏田修之
    Shuji Karasuda
    小林雅人
    Masato Kobayashi
    草野利之
    Toshiyuki Kusano
    舟橋 淳
    西崎純一
    桑田知江
    烏田修之
    小林雅人
    草野利之

    コンテナの荷役·搬送機器を自動化したコンテナターミナルは,欧州を中心に広がりつつあり,国内でも国際競争力強化策の一つとして自動化が検討されている.
    自動化コンテナターミナルの効率的な荷役を達成するためには,コンテナ蔵置エリアであるヤードの荷役·搬送機器の運行管理が重要なキー技術である.
    当社では効率的なコンテナ運用方法を考案し,それを具体化するため,実際のコンテナターミナルの動作を表現可能で,運用ルールの決定や,必要な荷役時間等の事前検証が可能な機器運行管理シミュレータを開発した.本シミュレータは自動化コンテナターミナルの計画に有用なツールであり,自動化の進展による港湾の物流革新に貢献できるものと考える.
    本報告では,荷役·搬送機器運用の効率化とシミュレーション技術について紹介する.