三菱重工技報
    Vol. 41 No. 1 (2004)   豊かな社会に貢献する新製品·新技術特集
    特集 技術論文

    次世代MACH-30Gガスエンジンの開発

    Development of Advanced MACH-30G Gas Engine

    中野良治
    Ryoji Nakano
    新井 武
    Takeshi Arai
    高石龍夫
    Tatsuo Takaishi
    中野良治
    新井 武
    高石龍夫

    環境規制が厳しくなる中,これまでのエネルギー源の主流であった液体燃料に対し,CO2の排出が少なく,NOx,ばいじん等の有害排出物の少ないガス燃料が注目されている.産業用途では,大形エンジンにおいてもガスを燃料とするガスエンジンがここ数年需要を伸ばしており,低NOx化と高効率化が同時に達成できる希薄燃焼ガスエンジンが高い評価を得ている.
    このような背景の下,当社では,点火プラグを用いる従来のガスエンジンに代わって,電子制御コモンレール噴射装置を採用したパイロット着火方式のガスエンジンMACH-30Gを開発したが,更なる高効率化のニーズに対応してミラーサイクルを適用した次世代MACH-30Gガスエンジンの開発を行い,発電端効率45.5%を達成したので,その概要を以下に紹介する.