三菱重工技報
    Vol. 54 No. 3 (2017)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文

    幅広い石炭性状及び規制に対応可能な火力発電所用総合排煙処理システム(AQCS)

    AQCS (Air Quality Control System) for Thermal Power Plant Capable of Responding to Wide Ranges of Coal Properties and Regulations

    大峰成人
    Naruhito Omine
    長安立人
    Tatsuto Nagayasu
    石坂浩
    Hiroshi Ishizaka
    三宅一明
    Kazuaki Miyake
    織田啓吾
    Keigo Orita
    香川晴治
    Seiji Kagawa
    大峰成人
    長安立人
    石坂浩
    三宅一明
    織田啓吾
    香川晴治

    インドや中国の石炭火力発電所で用いられる石炭は灰分が高く,煤塵規制強化も伴い,高い除塵性能が必要となる。三菱日立パワーシステムズ(株)グループのオリジナル技術である高性能煤塵除去システムの高煤塵濃度条件下での除去性能を1.5MWパイロット設備で実証し,中国のゾウシェン発電所(1000MW)の改造案件に適用して煙突出口煤塵濃度5mg/m3N以下を達成した。また,インドのRihand発電所(500MW×2)の乾式電気集塵装置(EP:Electrostatic Precipitator)改造案件では,高性能な移動電極型電気集塵装置(MEEP®:Moving Electrode type Electrostatic Precipitator)を備えた独自のEPを適用し,既設スペースでの改造のみでEP出口煤塵濃度を500~600mg/m3Nから50mg/m3N以下に低減した。