三菱重工技報
    Vol. 51 No. 1 (2014)   新製品·新技術特集
    技術論文

    放射性物質見える化カメラ"ASTROCAM 7000HS"の開発

    Radiation Visualization Camera"ASTROCAM 7000HS"

    松浦大介
    Daisuke Matsuura
    玄蕃恵
    Kei Genba
    黒田能克
    Yoshikatsu Kuroda
    池淵博
    Hiroshi Ikebuchi
    塘中哲也
    Tetsuya Tomonaka
    松浦大介
    玄蕃恵
    黒田能克
    池淵博
    塘中哲也

    東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を受け,2013年3月に放射性物質見える化カメラ"ASTROCAM 7000HS"をリリースした。ASTROCAM 7000HSは,当社が(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の元で開発しているASTRO-H衛星搭載用のガンマ線検出器の技術を転用し,地上で利用できる形に製品化したものである。2013年6月には,福島県の居住制限区域内で実地試験を行い,ホットスポットの可視化に成功した。本稿では,ASTROCAM 7000HSの概要,測定原理及び試験結果について報告する。