三菱重工技報
    Vol. 61 No. 4 (2024)   原子力特集
    製品紹介

    使用済燃料乾式貯蔵キャスクの高収納化及び安全性向上

    Higher Storage Capacity and Improved Safety of Spent Fuel Dry Storage Cask

    三菱重工業株式会社
    原子力セグメント 機器設計部
    (営業窓口:軽水炉課)

    安全が確認された原子力発電所の再稼働の進展や運転開始から相当期間を経た原子力発電所の廃炉に伴い,使用済燃料が多数発生することから,使用済燃料の貯蔵が重要課題となっており,発電所構内,または中間貯蔵施設向けに安全性の高い輸送·貯蔵兼用キャスク(乾式キャスク)による乾式貯蔵の工事計画が推進されている。三菱重工業株式会社は使用済燃料貯蔵の課題解決に貢献すべく乾式キャスクの開発を行っている。本報では,型式認証を取得したMSF-24P型及びMSF-28P型キャスクの概要,高収納化及び安全性向上への取組みについて紹介する。