三菱重工技報
    Vol. 60 No. 3 (2023)   エナジードメイン特集
    技術論文

    カーボンニュートラルの達成に向けた水素·アンモニア焚きガスタービンの取組み

    Hydrogen/Ammonia-fired Gas Turbine Initiatives for Carbon Neutrality

    江川拓
    Taku Egawa
    長橋裕明
    Hiroaki Nagahashi
    林明典
    Akinori Hayashi
    福場信一
    Shinichi Fukuba
    佐藤賢治
    Kenji Sato
    中村聡介
    Sosuke Nakamura
    江川拓
    長橋裕明
    林明典
    福場信一
    佐藤賢治
    中村聡介

    三菱重工業株式会社は,2050年カーボンニュートラルに向けてカーボンフリー発電システムのラインアップの拡充を進めている。水素利用のガスタービンは,天然ガスに水素を30vol%混ぜて使用できるガスタービン燃焼器の開発を完了し,水素100%専焼(ドライ)の燃焼器についても燃焼試験を実施して実用化へ向けた開発を進めている。さらにアンモニア利用のガスタービンでは,中小型ガスタービンにてアンモニア100%専焼の燃焼システムを鋭意開発中である。今後2025年にかけて,これら発電システムの実機実証試験を順次実施し,早期の実用化を目指す。