三菱重工技報
    Vol. 57 No. 4 (2020)   原子力特集
    技術論文

    原子力発電所向け高耐震型非常用ガスタービン発電機設備の開発

    Development of Emergency Gas Turbine Generator Unit with High Earthquake Proof for Nuclear Power Plants

    中丸敬士
    千頭倫太郎
    岩佐佳成
    前田敬弘
    長谷部元彦

    東日本大震災に起因する原発事故を受けて制定された新規制基準において,原子力発電所に設置されている非常用電源に対して多様性及び独立性(位置的分散)を有する電源の追設が求められた。この要求に適合するため,当社では,既設非常用電源と原理や冷却手段の異なる非常用発電設備として,世界初となる原子力発電所向け高耐震型ガスタービン発電機設備(MEG-6000)の開発に着手。主要な機器をパッケージ内に納めるようにシステム設計された本設備の基本仕様,耐震性,信頼性などについて検証·実証し,非常用発電機設備として完成させた。本設備は原子力規制委員会の認可を取得し,現地据付工事,試運転も完遂している。製作済のものも含め,約20台のガスタービン発電機設備を設置する計画であり,原子力発電所向け高耐震型非常用ガスタービン発電機設備として着実に実績を重ねている。