三菱重工技報
    Vol. 57 No. 4 (2020)   原子力特集
    技術論文

    世界初のAP1000向け中国三門,海陽発電所1250MW級原子力タービンプロジェクトの完遂

    Completion of the Nuclear Turbine Project for Sanmen and Haiyang Nuclear Power Station in China which are Combined with World-First AP1000 Reactor

    鷺森啓
    中面末光
    山本耕一郎

    三菱重工業(株)及び三菱パワー(株)は中国三門原子力発電所1,2号機及び海陽原子力発電所1,2号機において,世界初のAP1000炉商用機向け原子力タービン発電設備を4基納入した。本プロジェクトは機器供給と中国タービンメーカへの技術移転からなり,当社は2次系タービンプラントの蒸気タービンと熱交換器設計及び主要機器の供給を行った。蒸気タービンは54インチインテグラルシュラウド翼を最終翼に採用し,高圧タービンの調速段廃止や,低圧排気室の改良など,性能向上を図った先端技術を採用した。両プラントとも燃料装荷後ノートラブルかつ4~5か月という超短期間での試運転で早期に商業運転が開始できたことで,当社の技術力と性能·品質·信頼性に対して高い評価を得た。