Vol. 57 No. 4 (2020) 原子力特集
保全技術の更なる向上に向けた取組み
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高経年化対策/新検査制度/運用高度化 -
Development of Maintenance Technology - Measures against Aging Deterioration/New Inspection System/Advanced Operation - |
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椎塚晋 水谷晃 清水健太 杉本憲昭 田中健太郎 |
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福島第一原子力発電所事故以降,国内再稼働プラントは半数以上が運転期間30年を超え,運転開始から40年を超えて運転するための延長申請を行うプラントも出てきており,これら高経年化プラントには,より信頼性の高い確実な運転が求められる。加えて,福一事故の教訓を踏まえた新規制基準や継続的な安全性の向上を目指した新検査制度等,新たな要求が課せられている。また,電力自由化を受けて原子力発電にも他電源に対する競争力強化に向けた取組みが求められている。これらの事業環境に対応するためにはこれまでの高経年化対策を主とした保全技術に加え新たな視点からの検討も必要であり,保全技術の更なる向上を進めることで電気事業者を支援し,日本のエネルギーセキュリティに貢献していく。 |
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