三菱重工技報
    Vol. 57 No. 1 (2020)   新製品·新技術特集
    技術論文

    主成分分析を適用した歯面の最適設計によるトランスミッションの負荷向上と低騒音化

    Improvement of Transmission Load and Noise Reduction by Optimal Design of Tooth Surface Using Principal Component Analysis

    正田功彦
    西浦謙佑

    省エネルギー化に進む社会動向やモータ技術の進展により,自動車等の車両用駆動装置では電動化が進んでいる。製品で要求されるトルクに対して原動機として用いられるモータの出力トルクは一般的に小さい場合が多く,モータトルクを増幅させる目的でモータに歯車装置を組み合わせた駆動システムが用いられる場合が多い。これらの駆動システムは,小型軽量化,高い静粛性が求められるため,歯車装置には負荷能力向上と振動·騒音低減の両立が求められる。従来の歯面修整設計法は,負荷能力向上と振動·騒音低減の両立は困難であったが,本研究では主成分分析を用いた形状表現法を歯面修整設計に適用することでこれを可能にした。本報では手法の概要と有効性検証結果について述べる。