三菱重工技報
    Vol. 56 No. 1 (2019)   新製品·新技術特集
    製品紹介

    長周期地震動による超高層建物の揺れを低減する高性能振子式大型制振装置

    High-performance Multi-stage Pendulum TMD (Tuned Mass Damper) for Resonance Suppression of High-rise Building Sway by the Long-period Earthquake Ground Motion

    三菱重工機械システム株式会社
    営業本部パーキング
    鉄構営業部
    鉄構プラント営業課

    2011年の東北地方太平洋沖地震では,長周期地震動により震源から遠く離れた東京や大阪の超高層建物が大きく揺れ,天井仕上げ材が落下するなどの被害が生じた。また,国土交通省は,超高層建物等を対象に,南海トラフ沿いの巨大地震を想定した長周期地震動に対する検討を2017年4月より義務付け,長周期地震動対策の重要性がさらに増している。より制振効果の高い対策ニーズに対応して,大成建設(株)と三菱重工機械システム(株)にて,高性能振子式大型制振装置『T-Mダンパー® 』を開発した。