三菱重工技報
    Vol. 55 No. 4 (2018)   パワードメイン 新事業特集
    技術論文

    エネルギーマネジメントの新時代VPPの実現に向けて
    自動DRシステムがもたらす自家用発電設備の有効利用

    VPP : New Stage in Energy Management
    Smart Utilization of Self-Generation Facilities with Automated DR System

    田邉敏昭
    Toshiaki Tanabe
    小鍛冶聡司
    Satoshi Kokaji
    中北治
    Osamu Nakakita
    井上学
    Manabu Inoue
    田邉敏昭
    小鍛冶聡司
    中北治
    井上学

    再生可能エネルギー(以下,再エネ)拡大に伴い,系統を安定化させるための調整力が必要とされており,調整力として需要家の自家用発電設備を利用するためにデマンドレスポンス(以下,DR)の実証実験や商取引が活発化している。更に,今後の国内電力システム改革の中で,自家用発電設備はVPP(Virtual Power Plant)を構築する上で重要な要素として期待されている。そこで,当社は需要家向けに,エネルギー需給最適化のために自家用発電設備の有効利用を推進しており,更に電力市場と連携し需給調整用電力としても活用できるよう,自動DRシステムを開発したので技術成果を紹介する。