三菱重工技報
    Vol. 55 No. 1 (2018)   環境特集
    技術論文

    三菱重工の事業所における省エネ推進の取組み
    (長崎地区の事例)

    Energy Conservation Promotion Efforts at MHI Works (Case in Nagasaki)

    添田勝弥
    Katsuya Soeda
    髙平淳也
    Junya Takahira
    小泉実
    Minoru Koizumi
    添田勝弥
    髙平淳也
    小泉実

    三菱重工業(株)長崎造船所では,社環境目標に基づき,所の省エネ事務局を中心にハード面の取組みとして,CO2削減に有効な熱処理炉の燃料転換,本館冷凍機更新(国の補助金活用),所共通の大型コンプレッサ更新,工場照明更新他を積極的に推進し,ソフト面では省エネ法の管理標準を整備し,省エネ活動の基盤を構築してきた。更に生産部門独自の運用で,無駄なエネルギーを消費していたコンプレッサについて省エネ診断(現地調査·測定)により見える化し,生産部門と協力して省エネ施策(レシーバタンクの設置,台数制御,配管のループ化による圧力変動の抑制)を段階的に実施し,電力使用量を削減した。