三菱重工技報
    Vol. 54 No. 3 (2017)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文

    台湾電力/林口発電所1·2号機の実績紹介

    -石炭焚き超々臨界圧変圧貫流ボイラ蒸気温度制御改善,AI適用による燃焼調整-

    Introduction of Taiwan Power Company Linkou Power Plant Units 1 and 2
    - Steam temperature control improvement of Supercritical sliding pressure coal firing boiler, and Combustion tuning by AI -

    竹井康裕
    Yasuhiro Takei
    堂本和宏
    Kazuhiro Domoto
    筒場孝志
    Takashi Tsutsuba
    三田尚
    Hisashi Sanda
    武居功一
    Koichi Takei
    小原和貴
    Kazutaka Obara
    竹井康裕
    堂本和宏
    筒場孝志
    三田尚
    武居功一
    小原和貴

    台湾電力/林口発電所1·2号機は,既存の発電所を高効率の600°C級石炭焚き超々臨界圧発電所へリプレイスした発電所であり,電力需要が年々増加傾向にある台湾の安定した電源として商業運転を開始している。1·2号機へは,ボイラ出口蒸気温度の静定性や調整の容易さを改善した蒸気温度制御を取り入れた。また,AI(Artificial Intelligence=人工知能)の活用によるボイラの燃焼調整の自動化に向けたシステムを開発中であり,2号機への導入により効果を確認し,その精度向上や更なるAI高度化を進めている。