三菱重工技報
    Vol. 53 No. 4 (2016)   新製品·新技術特集
    技術論文

    マウス個別飼育可能な国際宇宙ステーション向け小動物飼育装置の開発

    Development of Mouse Habitat Unit for Individual Rearing Used in International Space Station

    萩原裕介
    大平真
    児玉浩明
    村瀬浩史
    落合俊昌
    水野浩靖

    ライフサイエンス系の宇宙実験の中でも哺乳類を用いた実験は研究者のニーズが高い分野である。当社は,従来より実施してきた社内研究開発の成果を基に,(国研)宇宙航空研究開発機構(JAXA)契約にて国内初の宇宙向け小動物飼育装置を開発した。本装置は,2016年7月から8月にかけて国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟"きぼう"にて実施されたマウス飼育実験に使用され,全匹生存帰還が達成された。宇宙環境における長期飼育でのマウス全匹生存帰還は世界初の成果となる。本稿では,今回開発した小動物飼育装置及びミッションの概要·成果について紹介する。