三菱重工技報
    Vol. 53 No. 4 (2016)   新製品·新技術特集
    技術論文

    環境に配慮した海水淡水化向け無薬注前処理技術の開発

    The Study of Environmentally Friendly Pretreatment Technology for SWRO Desalination Plant

    伊藤嘉晃
    田畑雅之
    松井克憲
    竹内和久
    近藤岳
    岩橋英夫

    海水淡水化プラントの運転には様々な薬品が使用されている。薬品の使用は廃棄物及びプラント運転費の増加など,環境面,経済面に大きな影響を及ぼす。そのため,薬品消費量の低減あるいは薬品を使用しない無薬注プロセスが望まれている。三菱重工業(株)(以下,当社)では,環境面,経済面に配慮した薬品を一切用いない無薬注前処理技術の開発に取り組んできた。日本の製塩業で用いられる無薬注砂ろ過技術を採用し,国内及びカタールにて実証試験を行った結果,安定した造水性能,膜差圧でのRO膜の運転が可能であり,無薬注砂ろ過がRO膜を用いた海水淡水化に適用可能であることを実証した。