三菱重工技報
    Vol. 52 No. 2 (2015)   三菱日立パワーシステムズ特集
    技術論文

    AQCS(Air Quality Control System)による石炭火力発電所排ガス中の有害微量成分及び煤塵の高度除去

    Highly-Efficient Removal of Toxic Trace Elements and Particulate Matter in Flue Gas Emitted from Coal-fired Power Plants by AQCS(Air Quality Control System)

    吉川博文
    下平和佳子
    長安立人
    清澤正志
    永井良憲
    香川晴治

    三菱日立パワーシステムズ(株)(MHPS)では長年にわたり,火力発電所排ガス中の窒素酸化物,硫黄酸化物等を除去する技術を国内外に提供してきたが,近年はそれら技術の高度化に加え,有害微量成分を除去するAQCS技術の開発を精力的に行っている。本技術は,高機能な脱硝触媒,熱交換器,乾式電気集塵機,湿式脱硫装置を総合的に効率よく運用するものである。これまでに,呉工場(安芸津地区)の1.5MWパイロット設備(燃焼·排煙処理一貫研究設備),米国の5MWパイロット(Crist発電所)及び米国の720MW実機(Miller発電所)において実際の石炭焚き排ガスで実証試験を行い,有害微量成分(主に水銀,セレン),煤塵並びに紫煙·酸性雨の原因となるSO3の高度除去を確認した。