三菱重工技報
    Vol. 52 No. 1 (2015)   新製品·新技術特集
    技術論文

    石炭焚き火力発電所用世界最大CO2回収装置の受注への取組み

    Deployment of the World's Largest Post-Combustion Carbon Capture Plant for Coal-fired Power Plant

    上條孝
    Takashi Kamijo
    米川隆仁
    Takahito Yonekawa
    乾正幸
    Masayuki Inui
    平田琢也
    Takuya Hirata
    辻内達也
    Tatsuya Tsujiuchi
    宮本修
    Osamu Miyamoto
    上條孝
    米川隆仁
    乾正幸
    平田琢也
    辻内達也
    宮本修

    火力発電所からのCO2排出削減技術として、CO2回収·貯留(CCS)が期待されている。当社は米国 Southern Companyと共同で石炭火力発電所排ガスのCO2回収·輸送·貯留一貫実証試験に参画し,2013年10月に累計10000時間の稼働時間及び10万トン以上のCO2貯留を達成した。さらに,2014年7月には,NRG Energy Inc.とJX日鉱日石開発株式会社が中心となって推進している原油増進回収(EOR)プロジェクト向けに,世界最大となるCO2回収装置(CO2回収規模:4776トン/日)を受注した。本報ではCO2回収·貯留実証試験の結果と今後の取り組みについて紹介する。