三菱重工技報
    Vol. 51 No. 3 (2014)   機械·設備システム特集
    製品紹介

    阪神高速13号東大阪線 鋼床版桁連結化工事

    -国内初,リフレッシュ工事期間内での高速道路1支承線化-

    Improvement Work for Joining Steel Floor Plate Girders on Hanshin Expressway Route 13 Higashi-Osaka Line

    三菱重工鉄構エンジニアリング株式会社
    橋梁事業本部
    技術部 保全グループ

    大阪都市圏を東西に結ぶ,阪神高速13号東大阪線のうち,1977年度末に供用開始された法円坂~森ノ宮区間は,歴史的に重要な文化財である難波宮史跡上を通過している。このため,史跡保全の観点から杭基礎を無くし,上部工は支間長の短い単純鋼床版I桁を多数並べ橋梁全体の重量を低減した特殊な構造が採用されている。当該区間ではこれまで鋼製主桁や支承周辺に複数のき裂損傷が繰り返し確認されていた。そこで損傷リスクの大幅な低減を目的として,鋼床版桁連結化工法と呼ぶ抜本的な構造改良工事を,リフレッシュ工事期間内(8日間の昼夜連続完全通行止め期間内)に実施した。本報では,2012年11月末~12月初のリフレッシュ工事期間中の,施工状況と実施結果を紹介する。なお,本工事は平成24年度土木学会関西支部技術賞を受賞した。