三菱重工技報
    Vol. 47 No. 4 (2010)   自動車関連技術特集
    技術論文

    再生エネルギーの増加に伴う既設火力プラントの運用性向上対応

    Improvement of Operational Capability in Existing Thermal Power Stations in response to the Growth of Renewable Energy

    黒石卓司
    松岡俊規
    西垣義道
    松井信正

    温暖化ガス排出量削減中期目標に向け,太陽光や風力といった再生エネルギーの導入が加速してゆくことが予想される.再生エネルギーを最大限活用するために,今後の火力発電プラントには天候などに左右される再生エネルギー発電量の変動への追従性(負荷変化率の向上)と,運用可能負荷幅の拡大(最低負荷の切下げ)が求められる.本稿では,経済産業省発表の2020年と2030年の電力予測を基に,再生エネルギーの比率が高まる夏季昼間の電力を仮定し,再生エネルギーの発電量が大きく変動した場合の系統周波数変動をシミュレーションにより試算した.その結果,全ての火力発電プラント平均で5%/分以上の負荷追従性が必要になるという結果が得られた.