三菱重工技報
    Vol. 47 No. 1 (2010)   低炭素社会特集
    技術論文

    排熱有効利用によるCO2排出量削減を実現するターボ圧縮式ヒートポンプの開発

    Development of Centrifugal Heat Pump which achieves CO2 emission reduction by exhaust heat effective utilization

    奥田誠一
    Seiichi Okuda
    上田憲治
    Kenji Ueda
    仁田雅晴
    Masaharu Nitta
    西井健一朗
    Kenichiro Nishii
    永井 建
    Tatsuru Nagai
    枡谷 穣
    Jyou Masutani
    奥田誠一
    上田憲治
    仁田雅晴
    西井健一朗
    永井 建
    枡谷 穣

    CO2排出量削減,省エネルギーの観点からヒートポンプ技術が注目を集め家庭用レベルで普及し始めている.当社はこのヒートポンプの技術を産業用途に適用すべく,当社ターボ冷凍機の技術をベースに1t/hボイラ相当の大容量熱出力で,かつ最高80°Cの温水を連続的に供給できるターボ圧縮式のヒートポンプを開発し,販売を開始した.このヒートポンプを導入した場合,試算では油炊きボイラと比較し,CO2排出量を年間約74%,ランニングコストを年間約38%削減できる.