三菱重工技報
    Vol. 47 No. 1 (2010)   低炭素社会特集
    技術論文

    原子力発電プラントの高稼働率化に向けた三菱の原子力保全技術

    MHI's Maintenance Technologies Supporting High Plant Factor of PWR Nuclear Power Plants

    沖村浩司
    Koji Okimura
    小林高揚
    Takaaki Kobayashi
    鶴田孝義
    Takayoshi Tsuruta
    西谷順一
    Junichi Nishitani
    豊田真彦
    Masahiko Toyoda
    沖村浩司
    小林高揚
    鶴田孝義
    西谷順一
    豊田真彦

    原子力発電はエネルギー安定供給及び地球温暖化対策に引き続き貢献していくことが期待されており,低炭素エネルギーの中核として重要な位置を占めるとされている.国内では23基の加圧水型原子炉(PWR)が稼働中であり,初期のものは運転開始より40年を迎えることとなる.設備の高経年化が進む中で,原子力発電プラントの計画外停止や長期停止を排除し,稼働率を高め安全·安定運転を実現することが低炭素社会の構築に資すると考える.これを実現するため,予防保全技術,検査技術の適用によるプラント設備の信頼性向上,また作業員の負荷軽減·被ばく低減による作業の合理化·高度化など,各種開発した最新の保全技術を紹介する.