三菱重工技報
    Vol. 46 No. 2 (2009)   発電技術特集
    技術論文

    カットタイヤの循環流動層ボイラへの適用と運転実績

    Development and Operating Results ofTire Derived Fuel Fired Circulating Fluidized Bed Boiler

    國領繁光
    Shigeharu Kokuryo
    田口雄三
    Yuzo Taguchi
    坂井俊之
    Toshiyuki Sakai
    鳥居功
    Isao Torii
    明用和幸
    Kazuyuki Myoyo
    荒川善久
    Yoshihisa Arakawa
    國領繁光
    田口雄三
    坂井俊之
    鳥居功
    明用和幸
    荒川善久

    近年,自家用発電ボイラにおける脱化石燃料適用の動きの中で,RPF や木質燃料を燃料として利用する取組みが進められてきた.さらに当社では,廃タイヤを16あるいは32分割したカットタイヤを燃料として利用するための技術開発を行い,平成17年王子製紙(株)向けに蒸発量250 t/hの循環流動層ボイラを納入した.本ボイラの運用を通じ,燃焼場の炉内圧力分布を最適化することにより,タイヤ中のワイヤを炉外に排出する技術の確立と,良好な排ガス特性(CO,N0x,S0x,ダイオキシン類)を確認した.