三菱重工技報
    Vol. 44 No. 3 (2007)   船舶·海洋特集
    技術論文

    運航モニタリングによる内航フェリーの推進性能評価法

    Monitoring of Service Performance of a ROPAX Ferry

    溝上宗二
    Shuji Mizokami
    小段洋一郎
    Youichiro Kodan
    北村 徹
    Tohru Kitamura
    大西克司
    Katsushi Onishi
    大和邦昭
    Kuniaki Yamato
    上田直樹
    Naoki Ueda
    溝上宗二
    小段洋一郎
    北村 徹
    大西克司
    大和邦昭
    上田直樹

    本来,船舶の推進性能の評価は実海域推進性能を対象とすべきであり,風や波の外力の影響や性能の経年劣化の評価が必要となる.しかし,実海域推進性能の把握には,実船計測方法,計測データの評価方法など検討すべき課題も多い.そこで,当社建造の大型旅客フェリーに運航モニタリングシステムを搭載し,実運航状態における機関出力,速力,燃料消費量など推進性能を定量化するためのデータを取得した.本報では解析事例として瀬戸内海航路に就航中の内航フェリーの運航モニタリング結果を示し,解析方法の妥当性と当社建造船が実海域においても良好な推進性能を発揮している事を示した.