三菱重工技報
    Vol. 42 No. 1 (2005)   新製品·新技術特集
    特集 技術論文

    最先端レーザ応用技術を用いたプラント·環境計測

    Plant and Environmental Monitoring Techniques Using State-of-the-art Laser Diagnostics

    出口祥啓
    Yoshihiro Deguchi
    山浦剛俊
    Taketoshi Yamaura
    土橋晋作
    Shinsaku Dobashi
    安部正孝
    Masataka Abe
    猪澤祥規
    Yoshinori Izawa
    出口祥啓
    山浦剛俊
    土橋晋作
    安部正孝
    猪澤祥規

    .実用燃焼器やプラントの運転では,各種プロセスの計測値に基づいた制御による効率向上,環境負荷低減がなされている.近年,燃焼ガス中に存在するppt~ppbレベルの微量成分なども問題視されてきており,監視,制御に必要な高度モニタリング技術が強く求められている.従来,これらの計測には,長時間のサンプリング後,化学分析を行っていたため,計測結果を得るまでに時間を要していた.プラント監視·制御には,これら成分のオンライン計測が必要であり,このニーズに応える定量可能な手法の開発が急務となってきている.本論文では,実用燃焼器やプラントの環境監視,制御に必要なリアルタイム計測手法として,レーザ誘起ブレークダウン法,波長可変半導体レーザ吸収法,レーザイオン化飛行時間型質量分析法を取り上げ,工業界で使用されている実用燃焼器や各種プラントへの適用結果及びその有効性を報告する.