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HOME技術情報三菱重工技報 第52巻 第4号 新製品・新技術特集都市排熱“下水熱”を利用した高効率ヒートポンプシステム

三菱重工技報
  技術論文
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都市排熱“下水熱”を利用した高効率ヒートポンプシステム

Advanced Heat Pump Systems Using Waste Heat “Sewage Heat” in the Urban Area

栂野良枝・上田憲治・長谷川泰士・宮本潤・山口徹・澁谷誠司

Yoshie Togano, Kenji Ueda, Yasushi Hasegawa, Jun Miyamoto, Toru Yamaguchi, Seiji Shibutani
 給湯や暖房システムへヒートポンプを適用することにより,建物全体のエネルギー消費の多くを占める給湯・暖房用途のエネルギー消費低減が期待されている。この低減効果は,都市排熱のひとつである”下水熱”を利用することにより飛躍的に向上する。しかしこれまで,民間事業者が広く下水熱を利用するための十分な技術・基礎データがあるとは言い難い状況であった。そこで都市の下水熱ポテンシャル評価手法から未処理下水を用いた実機スケールでの検証まで,下水熱の特徴を理解し下水熱利用のための主要技術の開発と合わせて実証した。その技術を適用した下水熱利用システムはボイラを主機とする従来システムと比較して,宿泊施設の給湯システムで年間エネルギー消費を29%削減,ランニングコストを69%削減を実現した。従来システムとのイニシャルコストの差額償却年数は4年程度となり,経済的メリットの大きいシステムになっている。本報は,これら開発と実証から得られた成果を体系的に整理し,下水熱利用の導入に必要な技術情報を提供するものである。