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知財活動 技術統括本部における知的財産戦略活動

知的財産戦略活動(1)

工学系 加藤 修宏 2009年入社(キャリア採用) 知的財産部 知財戦略Gr

知的財産部の役割と体制について教えてください。

知的財産部は、全社規模の知財業務全般を担当しています。具体的には、戦略立案、出願・権利化、権利活用、知財契約、出願管理などが挙げられます。
また、研究所各地区および事業ドメイン各拠点にも知財担当者が配置され、知的財産部員と常時連携して業務に取り組んでいます。特に、出願・権利化業務に関しては、知的財産部の各製品担当者と日頃から情報共有を行い、互いに有効な権利取得を目指して協力体制を築いています。更に、海外にも駐在員を派遣し、海外グループ会社の知財活動支援や、現地における知財情報収集などを行っています。

これまで経験した業務の概要を教えてください。

これまで三菱重工は、研究・技術開発の成果を確実に特許出願・権利化し、当社製品を保護するという知財活動を行ってきました。ビジネスのグローバル化が急速に進む中、三菱重工も海外での売上比率が高まり、今後、海外でビジネスを拡大していく上で知財活動の重要性も急速に高まっています。私が所属している知財戦略グループでは、企画段階からプロジェクトに参画し、プロジェクトを成功させるためにどのような知財が必要かを分析し、将来必要な知財の戦略を立てています。
以前は、主に特許の出願・権利化を担当するグループでエアコンなどの冷熱製品を担当していました。出願・権利化業務以外にも、当社製品と他社特許の関連性のチェックや、他社製品が当社特許を侵害している可能性があると判断した場合は、相手先と交渉し、侵害行為を止めさせたり、ライセンス許諾するという業務も経験しました。最近では、外国の部品メーカが当社特許を侵害していることがわかり、交渉の結果、対象製品の製造・販売中止、金型の廃棄などの成果を得ることができました。

どのような知識やスキルが必要ですか?

写真:会議をしている様子

知的財産に係る業務全般に言えることだと思いますが、(1)知的財産権の関連法規の知識、(2)製品・技術の知識、(3)語学力、などが挙げられます。
(1)に関する知識については、国によって法律や制度が異なりますので、各国の関連法規やその違いを理解する必要があります。(2)の製品・技術に関する知識は、発明の本質を理解し、当社製品を的確に保護するために必要不可欠となります。(3)の語学力については、近年、外国への出願比率が高まり、今では、世界約50か国に出願を行っています。各国の弁護士や弁理士とコミュニケーションを取りながら出願・権利化業務を円滑かつ効率的に進めるためにも、今後ますます必要とされるスキルと言えます。

業務にやりがいを感じた経験を教えてください。

写真:会議をしている様子

権利化業務では、難しい案件が特許になったときにやりがいを感じます。特に、他社も使っている可能性の高い案件などは、思惑通り特許が取得できれば、有効な権利となるため、安易な妥協は許されませんが、特許庁の審査官も簡単には特許を与えてくれません。発明者と協議を重ね、審査官とも何度も面接審査を行い、ほぼ狙った範囲で特許になったときは大変充実感があります。

知的財産部の特徴を教えてください。

写真:米国特許庁(バージニア州)
米国特許庁(バージニア州)
写真:欧州特許庁(ドイツ、ミュンヘン)
欧州特許庁(ドイツ、ミュンヘン)

業務の多様性
知財グループでは、発明の創出から出願・権利化、調査業務、鑑定業務、係争対応、交渉、契約内容のチェックまで幅広い業務を経験することができます。その分、業務量が多くなり、大変な面もありますが、一連の業務を経験することで、それぞれの業務の改善点を認識することができます。
また、国内・海外を問わず出張が多いのも特徴の一つと言えます。

教育制度
各種教育制度が充実しており、計画的に知財のスペシャリストを育成する体制が整っていると思います。
入社1年目から3年目までの若手社員には、中堅社員がつき、業務上の指導やサポートを行います。また、入社2年目には、国内の特許事務所で特許業務のトレーニングを集中的に行います。海外での短期知財研修にも毎年数名の中堅社員が参加します。更に、留学制度も用意されており、海外でのロースクールへの留学実績もあります。
私自身も、数年前に欧州での短期知財研修に参加する機会を与えていただきました。約2週間のプログラムでしたが、ドイツ、英国の弁理士、弁護士の方と接する機会に恵まれ、欧州の知財制度を体系的に習得する大変良い機会だったと思います。現在もそのときに築いたネットワークは健在です。

オフの時間は何をしていますか?

普段は座り仕事が多いため、休日はできるだけ何らかの運動をするように心がけています。以前は子供と野球やサッカーをしていましたが、最近は、時間をみつけて水泳やジョギングなど有酸素運動をするようにしています。やはり定期的な運動を続けると体調が良いのが実感できますね。また、連休などを利用して家族でキャンプやスキーに出かけてリフレッシュしています。

また、現在の業務の基礎知識を増やすため、知財戦略やビジネス戦略の関連書籍を読むように心がけていますが、平日はあまり時間がないため、休日の時間を利用しています。この場合も、時間を決めて、オン/オフの切替をはっきりさせるよう工夫しています。

知的財産戦略活動(2)

工学系 白石 達弥 2002年入社 MHPS 事業戦略部 知財戦略Gr

これまでに経験した業務の概要を教えてください。

入社して3年間、知的財産部にて知財業務の基礎を習得した後、人事交流の一環として、総合研究所 長崎地区の知財部門で働く機会を得ました。研究所では、研究者と一緒になって発明の発掘や育成などを行ったり、職務発明に対する実績補償金支払い調査や、所内の発明表彰などの本社からは見え難い発明現場に根付いた知財業務を経験することができました。

どのような知識やスキルが必要ですか?

(1)知的財産権の関連法規の知識
知的財産権に係る法律や制度は、国によって異なりますので、各国の関連法規やその違いを理解する必要があります。事業のグローバル化に対応するため、また頻繁に行われる法律や規則の改正にも適切に対応するため、知的財産部は組織的に各国の関連法制度や法改正などの情報を収集し業務に活かしています。

(2)製品・技術の知識
発明の本質を理解し、当社製品を的確に知的財産権で保護するために、製品・技術知識が必要となります。三菱重工は、製品の種類が多く、技術も多岐に亘るため、自分の専攻以外の技術の理解にも挑むことになります。社内には各分野の専門家や開発・設計者が沢山いますので、積極的に聞いて理解することで知識は業務を通じて習得可能です。

(3)語学力
外国での出願・権利化は、国内及び外国現地の代理人を介する業務ではありますが、英語などの、その国の指定する手続き言語で行う必要があります。また、各国の代理人や弁護士と直接のコミュニケーションを取る機会も増えていますので、円滑かつ効率的にグローバルな知財活動を進めるためにも、今後益々必要とされるスキルと言えます。

業務にやりがいを感じた経験を教えてください

日本や米国、欧州などの国々では、特許出願した発明は、特許庁審査官の審査で、「特許査定」を受けてはじめて特許権という権利を得ることができます。審査では、従来技術と比較して新規性や進歩性が無いとして「拒絶」され、容易には特許査定して貰えません。これに対して、出願人は、新規性や進歩性を認めてもらうべく、「特許請求の範囲」の補正や反論を行っていきます。この権利化業務は、前述の通り各国ごとに異なる特許法や審査基準といったルールの下で、出願明細書の限られた記載を材料に、より良い権利を取得すべく審査官と行う知恵くらべとも言え、知的財産部員としての力量が問われる刺激ある業務です。

知的財産部での仕事ってどんな仕事?

外国知財制度の研究や、社内の電子知財システムの整備、社内知財教育などでは、グループを横断したワーキンググループやタスクフォースチームを編成して課題に取り組んでいます。
更に、経団連や日本知的財産協会など、社外の知財関連の委員会活動などにも参加して、関連制度の改良や法制度整備などへの貢献を目指した活動も行っています。
その他、知的財産部では、海外での短期知財研修にも毎年数名の中堅社員が参加するなど、教育制度が充実しているのも特徴と言えます。私自身も、一昨年には欧州の知財研修に参加させて貰い、ドイツ・イギリスの弁理士・弁護士の講義を受けたり、欧州特許庁の口頭審理を見学させてもらうなどして、欧州の特許制度について知識を深めることができました。

オフの時間は何をしていますか?

私の大学時代からの趣味に自動二輪があります。乗るのもいじるのも好きで、総合研究所 長崎地区に勤務していた間は、通勤の足にもしていました。夏休みには、阿蘇にある会社の保養所も利用して、九州を一巡するツーリングにも行きました。
知的財産部(品川本社)に戻ってからは、愛車の不調もあり、しばらく自動二輪からは遠ざかっていましたが、ここ最近痛感していた運動不足解消の打ち手として、一念発起して大型免許を取得し、新車も購入しました。まだ伊豆・箱根を走って慣らし運転を終えたばかりですが、上体を支える背筋やニーグリップをする内股の心地良い筋肉疲労を通して、早速効果を体感できました。
都会のコンクリートジャングルを抜け出して、見晴らしの良い景色を見たり、その土地の名物料理を味わったり、温泉で骨休めしたりと、ツーリングは日頃溜まった疲れを吹き飛ばし、気分を一新して、翌週からまた仕事に励む活力を得るのに最適です。近隣ですら、まだ走ったことの無い道、訪れたことの無い名所も少なくないので、今後も、安全運転に気を付けつつ、各地を巡って日本の良さを再発見したいと思っています。

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