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プロジェクトストーリー

1分間に2000本の缶ビールを生産する高速ライン。飲料充填機で活躍するMITSUBISHIの食品包装機械。

三菱重工メカトロシステムズでは食品包装機械というカテゴリーで飲料や食品などの生産に必要な機械を製造している。
飲料用機器では、充填機や容器洗浄・殺菌装置、搬送設備などを一貫して供給し、生産ラインを構築していく。
高い技術力により、特に高速大量生産を行うビール工場では圧倒的なシェアを誇るほどだ。
次々と発売される新製品に対応するため、食品包装機械事業の担当者たちは、日々、挑戦を続けている。
今回、缶コーヒー飲料の生産ライン構築プロジェクトに携わった、彼らの活躍ぶりを追ってみる。

 2014年の夏、三菱重工メカトロシステムズで食品包装機械の営業を担当する高村拓次のところに、大手の飲料メーカーから連絡があった。
「お客様の担当者が過去の案件でご一緒した旧知の方だったので、すぐに訪問して話を聞きました。この商談は、現在生産している缶コーヒーラインを拡張して、ボトル缶製品も兼用できるラインとしたいということだったので、まずは事業計画そのものを聞きながら、どんな提案ができるか考え始めたのです」
 飲料用の缶は一般的には円柱形のステイ・オン・タブ(SOT)缶が用いられるが、最近、スクリュー式のキャップが付いたボトル缶の人気が高まっている。
「ボトル缶はSOT缶と異なり、再び蓋ができるというメリットがあります。また、缶口が広いためキャップを開けたときにアロマを感じやすいということから、コーヒー飲料に使われることが増えてきました」
 缶であれば光や空気を完全にシャットアウトできるので飲料の品質を保持しやすい。つまりボトル缶は従来のSOT缶とペットボトルの長所を併せ持った容器といえる。
「ボトル缶は15年ほど前にも登場し、一度ブームがあったのですが、その後、徐々に採用するケースが少なくなり、下火になっていました。それが再燃してきたのだから面白いですね。幸い、私たちはその当時にボトル缶の充填機も開発していたため、お客様の要望にはすぐに応えることができました」

人気急上昇中のボトル缶飲料生産ラインでも強みを発揮

 ここで、ボトル缶飲料の生産ラインがどんな構成となっているか、高村に簡単に説明してもらおう。
「パレットに段詰みされた空缶をデパレタイザと呼ばれる機械で払い出し、コンベアで充填機へ送ります。充填機では、まず容器をリンシング(洗浄)する工程があり、その後に製品液を容器に充填、キャッピングをします。缶コーヒーラインの場合、この後にレトルト釜で加熱殺菌・冷却を行い、賞味期限の印字や検査を行った後に箱詰めをします。」
 三菱重工メカトロシステムズでは主要な機械を自社で開発・製造しているだけでなく、購買品のエンジニアリングも含めて生産ライン全体を一括して受注するケースも多い。
「飲料や食品の工場では生産に関するニーズに応えるだけでなく、安全・安心のための工夫も欠かせないので神経を使います。しかしお客様の要望を聞きながらラインを構築していく仕事は、やりがいがあります」
 生産ラインは製品の種類や顧客である飲料・食品メーカーの方針などによって全て異なるオリジナル製品だ。従って、窓口となる営業と開発・製造を担当する技術者が一体となってものづくりを進めていく。
 高村の話は続く。
「缶コーヒーの場合は充填後に加熱殺菌するケースが多いですが、緑茶などでは風味をできるだけ変えないように無菌ラインで生産することもあります。ただし、無菌ラインはコストがかかりますから、お客様の事業計画を聞きながら、どちらの生産方法がいいのか提案するなど、お客様のビジネスに深く関わっていくのです」

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炭酸飲料の充填速度を数倍に高めた技術革新

 ベテラン技術者として高村が頼りにしているのが津尾篤志だ。彼の所属するチームはビール工場の高速充填ラインなど、高性能の生産装置の開発に長く携わってきた。
「ビール工場の場合は一つのラインで1分間に2000本近い製品を生産していかなければなりません。それだけの性能をもった充填機をつくれる会社は少なく、私たちはトップメーカーとして圧倒的なシェアを誇ってきました」
 津尾によると、もともと三菱重工グループが食品包装機械の分野に進出したのは、ビール会社からの依頼がきっかけだったという。
「戦後、外国製の生産機械を使っていたビール会社が国産の機械に切り替えたいと考え、依頼してきたのが最初だったと聞いたことがあります。そのころから高速ラインを開発し続けてきたことが、現在の高い技術力につながっているのではないでしょうか」
 高速大量生産を可能にするには、ただ速く飲料を充填すればいいというものではない。
「ビールやコーラなどの炭酸飲料は充填するときに泡が発生してしまうとそれ以上、入れることができません。私たちはバルブの形状などを工夫することで泡の発生を抑えるようにしてきたのです」
 その結果、最初のころに比べて充填スピードは数倍に進歩しているという。
「もちろん、ただ速いだけでなく正確さも重要です。充填する量は、通常、1グラム以下の誤差であることが求められますが、全品1グラムずつ多く入れていったらかなりの無駄が生じます。従って、私たちは0.5グラム以下になるように、さらに厳しい基準を設けて開発をしてきました。このような精密さが受注の理由になることも多いので、これからも高いレベルを追求していくつもりです」

営業と技術の二人三脚が新たな製品をつくっていく

 2015年夏、2人が担当していたボトル缶コーヒーの生産ラインが完成し、起動式が行われた。タッチパネルのスイッチが操作されると機械が動き出し、生産が始まる。
「それまでもテストで動いているところは何度も見ていますが、起動式の高揚感はまったく別ものです。何十本ものバルブが回転しながら高速で飲料を充填していく様子は、自分が担当した製品であるにも関わらず、いつも『すごいなあ』と感心してしまいますね(笑)。そして、担当した設備で充填された製品が市場に出て行ったときの喜びは格別です」
 高村が興奮気味に話す。一方、津尾は常に冷静だ。
「技術者はいつも新しい課題に挑戦していますから、一つの製品ができたころには、すでに次の改良プランで頭がいっぱいです。結局、私は技術に触れていることが幸せなのかもしれません(笑)」
 高村も同様にうなずきながら語る。
「私は人と人の組み合わせが新しいものを生み出す力になると信じているので、お客様と技術者のあいだを繋ぐ今の仕事は本当に向いていると思っています」
 2人の思いは、すでに新たな生産ライン構築プロジェクトへの挑戦に向かっている。

パーソナルデータ

メンバープロフィール

高村拓次 津尾篤志

三菱重工メカトロシステムズ株式会社
営業本部
食品包装機械営業部
営業課
2008年入社
経済学部卒業

三菱重工メカトロシステムズ株式会社
食品包装機械事業部
技術部
機械設計課
充填アセプチーム
チーム長
1997年入社
工学研究科分子化学工学専攻修了

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