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実績ある技術の踏襲

発電用ガスタービンには、大容量、高効率、低価格といった目標の一方で、長期運転に於ける高信頼性が最も重要な項目として要求されます。従って、その技術開発では、更なる技術革新へのニーズとともに、実績のない新技術の適用による信頼性低下の防止という、相反する側面を克服する必要があります。

このためには過去に実績を積んできた技術を基盤として連続的な技術開発を行う必要があります。過去に開発した機種の延長線上にない新しい技術を採用した場合には、目標性能を達成していることを実証できても、その機種単体の実績が得られるまでは技術の信頼性検証ができたとは言えません。しかしながら、適用技術が今までの技術開発と連続的であれば、信頼性が過去の実績から評価できるため、ガスタービンの信頼性を維持しつつ効果的に開発技術を適用することが出来ます。

三菱重工業のガスタービンでは、「組立ロータ」、「コールドエンドライブ」、「二軸受支持構造」、「キャニュラー燃焼器」、「4段反動タービン」、「タンジェンシャルストラット」といった技術が大容量ガスタービンの根幹をなす技術として、事業開始当初より適用されてきました。

例えば、ガスタービン軸端から発電機への大トルクの伝達のために、圧縮機のロータディスク同士はラジアルピンにより接続され、ディスクの滑りを生じることなくトルク伝達が可能となっています。発電機軸は熱延びの少ない圧縮機側に接続し、軸はアライメントを取りやすい単純二軸受支持としています。また、燃焼器はハンドリングのしやすさとともに、個別燃焼器の燃焼不安定状態(圧力変動)の全周への伝播を避けられる環状缶形燃焼器とし、翼面ロスを抑えて高効率化が可能な反動タービン、軸アライメントを維持しつつダクト熱延びを吸収するタンジェンシャルストラットを排気室に採用しています。

信頼性という発電用ガスタービンの最も重要な使命のために、高温化への開発に於いてもこの点を最優先とし、高いリスクの伴う技術の導入は避けるとともに、新技術については適用に際して小さい技術についても十分な検証を行ってきています。

この実績のある技術の踏襲と、十分な検証を経た新技術の適用が、当社ガスタービンの信頼性維持への基本コンセプトとなっています。


担当窓口:原動機事業本部 サービス事業部 サービス事業戦略部

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