東日本大震災における当社グループの対応

三菱重工業株式会社
2012年3月23日現在
当社の復興支援活動につきまして、下記のとおりお知らせいたします。

お客様への支援

電力会社への支援

  • 被災した当社納入発電設備の復旧:1,574万キロワット復旧済(震災前電源の98%まで到達)
  • 5台のガスタービンを新規電源として緊急供給対応。その内、東京電力の2台(千葉)の建設工事完了。
  • タイEGAT社から無償貸与されたガスタービン2台の移設工事支援完了。
  • 電気自動車5台を電力会社の業務連絡用として無償貸与。
  • メイキエンジン搭載小型発電機計143台を提供。
ガスタービン

福島第一原子力発電所への支援

当社が取り扱う加圧水型軽水炉(PWR)と炉型が異なるが,原子力共通技術で役立つよう提案・協力。
  • 福島第一原子力発電所で溜まっている大量の水対策のため、東京電力が静岡市から引渡しを受けた「メガフロート」の改造工事を横浜製作所で実施。
  • 発電所の瓦礫処理車として、15トンフォークリフトをベースとした特殊車両2台を納入。
  • 滞留水処理の過程で発生する放射性廃棄物(廃スラッジ)を一時保管する貯蔵設備を納入、現地据付工事を実施。
  • 国プロ「発電用原子炉等事故対応関連技術開発」に株式会社東芝、日立GEニュークリア・エナジー株式会社と共に応募、採択された。将来の燃料取出しに向け技術開発を推進。
  • 東京電力からの要請に応じ、汚染水処理、遮蔽対策、放射能物質の拡散防止対策などの検討を実施。
放射線遮蔽キャビン付きフォークリフト

その他の支援活動

  • 津波で被災した自治体の廃棄物処理施設の復旧を支援。また、阪神・淡路大震災での活用事例がある簡易型焼却炉について、被災地の自治体等からの引き合いに対応中。
  • 橋梁、自動料金収受システム、ビールタンク、新聞輪転機、紙工機械など被災地の社会インフラの早期復旧に向け対応中。
  • 工作機械、エアコンについて、被災した顧客の復旧支援を行うとともに、製品サポート体制を確立。

被災地への支援

義援金・募金

  • 当社グループによる義援金として5億円相当の拠出を決定。
    (義援金と非常用生活用品等の物資提供の合計)
  • 社内の各生産拠点等で社員募金(約45百万円)を実施するとともに、社員募金に対する会社からのマッチングギフト(同規模の募金)を実施(総額1億円相当)。
  • 教育支援グローバル基金への寄附。(被災した学生向けの奨学金支援事業)
  • スマートグリット展、再生可能エネルギー展での寄附。
  • 東北大学電気・情報系東日本大震災復興基金への寄附。
社員募金を実施

医療活動への支援

  • 社有機による福島方面への医薬品を輸送
    (医薬品合計約500キログラム(名古屋医師会手配)、3月19日、2フライトを実施(名古屋飛行場⇔福島空港)。)
  • 日本医師会等からの要請に基づき、社内医療施設(三菱病院)の医師・看護師を派遣。
三菱長崎病院
:看護師1名を3月31日~4月5日 宮城県気仙沼市に派遣済。
三菱神戸病院
:医師1名を3月24日~5月11日 福島県に派遣済。その他、派遣要請あれば医師を派遣予定。
看護師1名を5月6日~5月10日 宮城県石巻市に派遣済。
看護師1名を5月22日~5月26日 同市に派遣済。
社有機により医薬品を輸送
  • 社内医療施設(三菱病院)での患者受け入れ協力。
    三菱病院(三菱長崎病院、三菱神戸病院、三菱名古屋病院、広島三菱病院、三菱三原病院)での患者受け入れ協力を日本医師会に回答。

被災者受け入れのための当社施設提供

  • 全国の当社受け入れ可能施設を各自治体へ登録(受入期限は、2011年(平成23年)12月31日で終了)
    (社宅179世帯(10ヵ所)、寮111人分(5ヵ所)、保養所285人分(2ヵ所))
  • 相模原製作所において社宅9戸を被災企業へ提供

社員食堂での東北応援プロジェクト展開(DSフードサービス株式会社と共同実施)

  • 「東北応援メニュー」として、風評被害を受けている北関東・東北産の食材・酒(夜間提供)を食堂メニューに取り入れ実施。
    (5月9日より、品川本社ビル、横浜ビル、社員寮等の食堂で実施(約1000食分)、順次、全国の生産拠点等にも展開。横浜製作所でも夜間メニューで導入。)
  • 酒類売り上げの10%を義援金に充当。
  • 被災地名産品の陳列販売も実施。
東北応援プロジェクトポスター

東北物産展の実施

  • 本社品川ビルで6月14日~16日の間、近隣企業を含む社員を対象に、また、事業所(長崎造船所、神戸造船所、横浜製作所、高砂製作所、名古屋航空宇宙システム製作所、名古屋誘導推進システム製作所、広島製作所、三原製作所、相模原製作所、名古屋冷熱製作所及び栗東製作所)が主催する夏祭り等の社員及び地域住民向けイベントにおいて、それぞれ被災地名産品応援のため「東北物産展」を実施。
東北物産展で販売活動をする大宮社長

社員ボランティア派遣

  • 首都圏勤務社員(本社、横浜製作所、相模原製作所)のボランティア派遣実施(約110名)
  • 期間:5月24日から6月10日まで、3回(各回4日間、24~40名)に分けて派遣
  • 場所:宮城県県気仙沼市、南三陸町、登米(とめ)市の各避難所(3ヵ所)
  • 内容:炊き出し、避難所の清掃、支援物資の搬入・仕分けなど
支援物資の搬入に協力
  • 相模原製作所ラグビー部ダイナボアーズが、4月24日宮城県仙台市及び6月26日石巻市でラグビークリニック(対象:小学生から大人を対象に延べ220名が参加)を、また、7月11日に民家床下等の泥の掻き出しを実施。
ラグビークリニック
  • 工作機械事業本部(栗東製作所)配属の新入社員等6名が、7月5日~7日までの間、宮城県東松島市で、民家の床下や畑地に堆積した泥の掻き出し等を実施。
  • 名古屋航空宇宙システム製作所の社員7名が、7月19日~20日にかけ、岩手県大船渡市と陸前高田市で、被災したホテル及び民家の清掃作業等を実施。
  • 東北支社を含む本社地区の社員51名が、7月30日、岩手県陸前高田市で、震災ごみの回収及び分別作業等を実施。
  • 神戸造船所の新入社員等55名が、9月6日~7日にかけ、宮城県石巻市で、漁港でのガレキ撤去等の清掃活動を実施
ガレキ撤去等の清掃活動
  • 横浜管理センターの新入社員等24名が、11月17日~18日にかけ、岩手県陸前高田市で、津波被害を受けた田畑の草刈り、水路の清掃を実施。
  • 長崎造船所の新入社員132名が、被災された方々に向けた応援メッセージをつなぎ合わせたモザイクアートを制作し、6月15日、福島県富岡町の方々に寄贈。制作に伴い、5月30日、長崎市内の商業施設や広島などの街頭で募金活動を実施し、募金で集まった約60万円を、日本赤十字社を通じて被災地へ寄附。
長崎モザイクアート
  • 原動機事業本部が、8月中旬から、横浜ビルで写真洗浄のボランティア活動「MM(みなとみらい)思い出返し隊」を展開中。現在の参加者(登録者)数は700名超(近隣企業・地域からの参加者含む)、洗浄した写真の枚数は45,000枚以上。
原動機事業本部写真洗浄プロジェクト
  • 名古屋航空宇宙システム製作所が、9月28日、岩手県陸前高田市気仙中学校の生徒10名、また、12月16日、同市米崎中学校の生徒4名を招き、航空機のリベット打ち体験教室を実施。
名古屋航空宇宙システム製作所での職業体験
  • 7月28日、宮城県南三陸町の小学校で、生徒約200名を対象に、wakamaruを使った理科授業及び紙飛行機の工作を通して飛ぶ原理を学ぶ授業を実施。
  • 岩手県盛岡市の小学校で、10月21日、生徒105名を対象に、wakamaruを使った理科授業を実施。
  • 北海道釧路市の科学館(小中学生約110名参加)・高専(生徒約200名参加)で、11月13日~14日、wakamaruを使った理科授業を実施。
wakamaruを使った理科授業 
  • 宮城県南三陸町で、11月3日~5日、チャリティミュージカルを実施。小学生や地域住民約620名が鑑賞。
チャリティーミュージカル

その他

  • 岩手県大槌町及び山田町の避難所に空調機13台を設置・寄贈。
  • 岩手県宮古市、宮城県気仙沼市及び同県石巻市の漁港復興支援のため、フォークリフト20台を寄贈。
  • 空気清浄機、太陽光発電システム等の物資を寄贈。
フォークリフトを寄贈

2011年度夏季ピーク電力削減対策

対前年度比△25パーセントピーク電力削減に向けた各種節電対策に加え、下記を実施し、7月は△31パーセント、8月は△29.1パーセント、9月は△33.1パーセントの電力削減を達成。
(対象:品川本社ビル、横浜ビル、横浜製作所、相模原製作所)

  • 品川本社ビル、横浜製作所、相模原製作所の自家用発電機の稼動を拡大。
  • 品川本社ビル、横浜ビルにて、7月16日~25日の10日間、8月11日~22日の12日間の連休を設定。(秋以降の祝日を一部出勤日とする。)
  • 横浜製作所、相模原製作所にて、夏季(7月~9月)休日を一部変更。(7月~9月の一部、月曜日を振替休日とし、土曜日を振替出勤日とする。)