当社製2.4MW風車の米国輸入に関する訴訟の提起について

三菱重工業株式会社

 2009年8月8日付「当社製2.4MW風車の米国輸入に関する米国国際委員会の仮決定について」にてお知らせしておりますように、ゼネラル・エレクトリック社(以下「GE社」という。)は,当社製2.4MW可変速風車がGE社の米国特許を侵害し、1930年関税法337条に違反しているとして、2008年2月末に米国国際貿易委員会(以下「ITC」という。)に申立てを行い、現在もITCにおいて審理が継続しているところです。

 先日来、一部報道機関において、GE社が当社を相手取り、上記のITCへの申立てとは別に、可変速風車の特許侵害に関する賠償金等を請求する訴訟を米国テキサス州南部連邦地裁コパースクリスティ支部に提起したとの報道がなされております。

 当社においてもGE社により訴訟が提起された事実を確認いたしました。GE社はこの訴状において、ITCへの申立てと同じく、当社がGE社の3件の特許を侵害していると主張しておりますが、当社はそのような事実は無いと確信しております。また、GE社は賠償請求をしているものの、訴状には具体的な賠償請求額の記載はありません(注)。なお、当社としては、米国法においては、本件訴訟はITCの最終決定が確定するまでは中断されるものと考えております。

 いずれにしましても、当社は、今回の訴訟提起についても、当社の主張が認められるよう必要な措置を講じてまいります。

 

(注)米国の民事訴訟においては、訴状に賠償請求額が記載されず、訴訟手続の進行に伴って請求額が明らかにされることが往々にしてあります。