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国際的な航空業界団体 ERA、RAA、IATAに加入
MRJ事業化に向け必要と判断

発行 第 4676号
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 三菱重工業は、各国のエアラインやメーカーなど航空関係企業で構成する国際的な業界団体に加入した。ERA(European Regions Airline Association)、RAA(Regional Airline Association)、IATA(International Air Transport Association:国際航空運送協会)の3つの団体で、当社が推進する次世代のリージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の事業化にとって、これら団体への加入が有益だと判断した。これら3団体は、エアライン各社からの会員を募るほか、広く航空業界に多様なプログラムを提供している。

 当社は2007年10月、MRJの正式客先提案(ATO)を決定、今春に予定するプログラム・ローンチに向け、世界各国の顧客候補エアラインへの販売活動を本格的にスタートさせている。今回の3つの国際団体への加入は、民間旅客機の全機組立・販売事業への進出を目指す企業として、関係業界の発展に貢献していくとともに、エアライン各社のニーズや他メーカーの動向把握、さらには、業界の最新情報収集などに役立てていくのが狙い。

 加入を申請した3つの国際団体のうち、ERAは、欧州を中心とするエアライン、空港、メーカー、サプライヤーなど約200社で構成する同地域唯一の航空輸送組織。また、RAAは、エアライン43社を含む350社超が参加する組織で、会員制の会合やデータバンクを通じての情報交換、ビジネス発展を促進している。さらに、IATAは、全世界のほぼすべてのエアライン240社(126ヵ国)が加入する国際的協会。安全で信頼でき、環境に配慮した国際航空交通を推進する中心的な機関として、世界の航空利用者に貢献している。

 MRJは世界最高レベルの運航経済性と客室快適性を兼ね備えた70~90席クラスの最新鋭小型ジェット旅客機で、エンジンには、最新鋭のプラット・アンド・ホイットニー製「Geared Turbofan™」を採用し、高い運航経済性と環境適合性を実現する。
 また、リージョナル機で初めて複合材を本格的に採用、新型エンジンの搭載や最先端の空力設計などとも相俟って、燃費の大幅な低減を実現、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献する。さらに、最新の設計手法、要素技術、材料・加工法などを導入、客室の快適性や環境負荷の低減などを図っている。

 当社は今後も、航空業界発展の一翼を担いつつ、MRJのプログラムローンチに向けた諸々の取り組みを全社一丸となって推進していく。

 


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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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