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UAEドバイのMBRSC から火星探査機打上げ輸送サービスを受注
海外顧客から4件目

発行 第 5739号
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 三菱重工業は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ政府宇宙機関であるMBRSC(The Mohammed Bin Rashid Space Centre)から、火星探査機の打上げ輸送サービスを受注しました。UAE建国50周年を迎える2021年に、中東初となる無人探査機の火星到着を目指すもので、2020年にH-IIAロケットでの打上げを予定しています。今回は海外顧客から4件目の衛星打上げ輸送サービス受注となります。

 この火星探査ミッションは、アブダビやドバイなど7首長国によるUAE連邦政府が2014年7月に設立したUAE宇宙庁(Space Agency)が統括し、MBRSCは火星探査機設計等技術面の取りまとめを実施しています。

 海外からの打上げ輸送サービス受注では、韓国航空宇宙研究院(KARI)の多目的実用衛星KOMPSAT-3、初の商業衛星打上げとなったテレサット・カナダの通信放送衛星TELSTAR 12 VANTAGE、MBRSCの前身であるドバイEIAST(The Emirates Institution for Advanced Science and Technology)の観測衛星ハリーファサット(KhalifaSat)に続くものです。また、2012年のKOMPSAT-3 と2015年のTELSTAR 12 VANTAGEに続き、2017年度にはハリーファサットの打上げを予定しています。

 MBRSC は2006年にEIASTとして設立されたドバイ政府の宇宙開発機関で、2015年に名称変更され、現在、地球観測、衛星ナビゲーション、衛星通信などの事業に取り組んでいます。

 H-IIAロケットは、これまで30機中29機で打上げに成功している日本の基幹ロケットです。打上げ成功率は約96.7%で、世界トップクラスの高い成功率を誇っています。

 1975年に始まったわが国の宇宙ロケット開発で主要な役割を果たしてきた当社は、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの技術移転を受け、H-IIAは13号機(2007年9月打上げ)から、また、H-IIBは4号機(2013年8月打上げ)から、当社が製造から打上げまで一貫して担う体制となっています。

 当社は今回の受注を弾みとして、国内外の衛星打上げ輸送サービス市場で一層積極的に営業活動を展開し、わが国の自在的な宇宙活動を支える産業基盤の確立に中心的な役割を果たしていきます。


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