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シンガポール・チャンギ国際空港の新交通システム輸送力増強工事を受注
APM新車両納入を中心に設備増強

発行 第 5731号
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 三菱重工業は、三菱商事株式会社と共同で、シンガポールのチャンギ国際空港(Singapore Changi Airport)で運行している新交通システムの輸送力増強工事を受注しました。ゴムタイヤ式全自動無人運転車両(APM:Automated People Mover)の新車両納入を中心に設備増強を行うもので、工事完了は2019年の予定です。

 受注内容は、新車両の納入と、信号設備や運転制御システムの改良、増設などです。当社は、新車両の設計、製造、納入および信号・通信・駅設備といったシステム全体の改良に向けた設計、機器供給、据付工事および試運転を担当します。

 チャンギ空港のAPMシステムは、3ヵ所ある空港ターミナル間約6,400mを結んでおり、当社が三菱商事と共同で2002年に受注、2007年に完成させたものです。その後現在まで、運行・保守契約も継続して請け負っています。

 同空港は東南アジア有数のハブ空港で、乗降客数が年々増加しています。2018年には空港ターミナルに隣接する大型商業施設(Jewel Changi Airport)が完成する予定で、さらなる乗降客数の増加が予想されるため、APMシステムの輸送力増強が急務となっていました。今回の受注は、完成以来の安定した運行実績やアフターサービス対応などが高く評価されたことによるものです。

 APMは、完全自動運行システムで無人走行し、ゴムタイヤ走行方式を採用していることから、運行が滑らかで騒音が低いという特長を持っています。当社は、米国、香港、韓国、ドバイの空港向けにも納入実績を有しています。また、シンガポールでは空港向け以外にも1998年以降センカン・プンゴルLRT(Light Rail Transit)両線向けにゴムタイヤ式車両41両を含む自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT:Automated Guideway Transit)一式を納入。日本国内やマカオにおいても、都市交通を担うAGTを多数受注、納入しており、新交通システムでは世界市場でトップを争うポジションにあります。

 現在、アジア地域のみならず世界各地で既存路線の改造や輸送力増強が計画されています。当社は今後も、新規路線だけでなく既存路線の改造・輸送力増強工事を含め、さらなる受注拡大に向け積極的な営業活動を展開していきます。


チャンギ国際空港 APMシステム



チャンギ国際空港 APMシステム 走行風景


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