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シンガポール・セノコ地区廃棄物発電施設の改造工事を受注
ストーカ式焼却炉の受け入れ能力を10%強拡大

発行 第 5585号
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 三菱重工業グループは、シンガポールのセノコ地区にある廃棄物発電施設「Senoko Waste-to-Energy Plant(SWTE)」の改造工事を受注しました。ストーカ式焼却炉※設備の廃棄物燃料受け入れ能力を10%強拡大する措置を講じるもので、工事完了は2016年度の第2四半期を予定しています。

【シンガポール セノコ地区廃棄物発電施設(ケッペル社 提供)】
 SWTEは、当社の設計施工により1992年に完成したものです。2009年からシンガポール政府の委託を受け、同国の代表的な政府系インフラ企業であるケッペル社(Keppel Infrastructure Holdings Pte. Ltd.)の傘下企業であるKeppel Seghers Engineering Singapore Pte. Ltd.(Keppel Seghers)が運転・管理しています。

 今回の改造は、当社のシンガポール現地法人Mitsubishi Heavy Industries Engineering & Services Private Ltd.(MIES、社長:中山 喜雄)を通じてKeppel Seghers から受注したもので、当社100%子会社の三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:土井 亨、本社:横浜市西区)が中核工事を受け持ちます。SWTEは現在、シンガポール環境庁と一般廃棄物を1日当たり2,100トンまで受け入れる契約を結んでいます。今回の改造工事により、処理量は1日当たり2,310トンまで拡大します。

 MHIECは、当社が長年培ってきた環境装置分野の技術開発力と国内外にわたる豊富な廃棄物処理・発電施設の建設・運営ノウハウを2008年度に継承。多数の実績に基づく、建設から運営までの総合ソリューション提案力を強みとしています。シンガポールで当社は、2000年に完成した1日当たり4,320トンという世界最大級の処理能力を持つチュアスサウス(Tuas South)廃棄物焼却発電施設をはじめ3件を建設。東南アジアでは業界最多の納入実績を誇っており、地元からも高い評価を得ています。

 一方、MIESは2010年の設立以来、環境・化学プラント分野を中心に各種エンジニアリング事業を展開。2013年には、環境・化学プラント、水処理、舶用機械エンジン、船舶・海洋、冷熱、搬送システムなどの営業活動に加えて新たに環境関連施設の営業も始め、東南アジアでの商談開拓を進めてきました。このほどMHIECと共同で廃棄物発電施設の新規建設事業およびアフターサービス事業にも本格的に取り組むことになったものです。

 当社グループは、海外の廃棄物発電施設分野では初の本格的アフターサービス工事である今回の受注を弾みに、東南アジアを中心とした海外市場での事業拡大に力を注いでいきます。

※ 耐熱金属の角材を並べた床の上で、焼却対象物を突き上げることで移動させながら燃焼させる焼却炉。

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