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アイーダ・クルーズ向け大型クルーズ客船の建造に着手
世界最先端の環境技術を結集する次世代の大型客船

発行 第 5386号
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 三菱重工業は30日、長崎造船所において、世界最大のクルーズ客船会社、カーニバル社(Carnival Corporation & plc)の欧州法人であるコスタ・グループ(COSTA Group)傘下のアイーダ・クルーズ(AIDA Cruises)向け大型クルーズ客船2隻の1番船の建造に着手しました。世界最先端の環境技術の粋を集めて建造する次世代クルーズ客船で、引き渡しはそれぞれ2015年3月、2016年3月の予定です。

 長崎造船所では同日、これを記念して起工式が開催されました。式典には、船主側からコスタ・グループ会長のピエール・ルイジ・フォスキ(Pier Luigi Foschi)氏、同CEOのマイケル・タム(Michael Thamm)氏、アイーダ・クルーズ社長のマイケル・ウンゲラー(Michael Ungerer)氏などが列席、当社からは大宮英明 取締役会長夫妻、原 壽 取締役常務執行役員 船舶・海洋事業本部長が出席しました。

 起工したのは、コスタ・グループから受注した大型クルーズ客船2隻の1番船。12万4,500総トン、約3,300人乗りで、アイーダブランドの客船としては最大の船型です。2番船は2016年3月の引き渡し予定です。
 今回のアイーダ向け客船は、カーニバル社(Carnival Corporation & plc)傘下のプリンセス・クルーズ向けに長崎造船所で建造した2隻のクルーズ客船、ダイヤモンド・プリンセスとサファイア・プリンセス(ともに11万6,000総トン、2004年引渡し)に続くものとなります。

 今回の大型クルーズ客船は、先進の環境技術を多数搭載するとともに、アイーダ独自のクルーズ体験を提供するための様々な仕様が織り込まれているのが特徴です。そのうち、環境技術の一つとして、当社独自の革新的技術である「三菱空気潤滑システム(MALS:Mitsubishi Air Lubrication System)」の搭載が決定しており、船底から吹き出す泡の力で船体と水の抵抗を減らして、7%の燃費向上を目指します。そのほかにも、多数の最先端技術を導入する計画です。

 当社は、これまで培った技術を結集して、今回の次世代クルーズ客船2隻の建造に取り組んでいきます。また、今後も、先進の環境技術を搭載して、燃費削減と環境負荷低減を実現する大型客船の受注に積極的にアプローチしていきます。

 カーニバル社は、傘下に10のクルーズブランドを擁するクルーズ客船会社最大手です。現在102 隻のクルーズ客船を運航し、さらに2016年までに7 隻の新造船の就航を予定しています。

 コスタ・グループは、カーニバル社の欧州法人で欧州最大のクルーズ会社です。コスタ・クルーズ、アイーダ・クルーズ、イベロ・クルーズ(Iberocruceros)を傘下に持ち、現在27 隻のクルーズ客船を運航し、さらに2016年までに3 隻の新造船の就航を予定しています。


【客船外観図(完成イメージ)】

 

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