Press Information

インドで歯車機械を生産、ベンガルールに工場開設
工具との“ワンストップ”提供で旺盛な自動車関連需要に応える

発行 第 5199号
Print

 三菱重工業は10月から、インドで歯車機械を生産する。ベンガルール(旧称バンガロール)に工場を開設し、歯車切削用工具を製造販売する当社現地法人との連携により、高精度の歯車加工システムを“ワンストップ”で提供できる体制を整えていく。同国における自動車生産台数の急増を受け、旺盛な関連メーカーの設備需要に素早く応えるのが狙い。これにより一気に事業拡大をはかる。

 新工場は、当社100%出資の現地法人インド三菱重工業株式会社(Mitsubishi Heavy Industries India Private Ltd.:MHII)が開設する。ベンガルールには、二輪車、四輪車のメーカー、関連サプライヤーが多い。MHIIはこれら自動車産業向け中量産品の営業支援や商談対応に取り組んできており、新工場の運営は同社内に工作機械の製造販売部門を新設することで対応する。

 現地生産は段階的拡充を計画している。初年度はインド市場での比重が高い二輪車向けに、歯切り加工を行うホブ盤やギヤシェーパ、仕上げ加工を行うシェービング盤などの小型機種が対象。本体は当社の国内生産拠点から供給を受け、現地でワーク搬送装置などの周辺装置を取り付ける方式を採用する。当初は年産40台規模で立ち上げ、2~3年後には部品の現地調達による年産100台体制への移行を目指す。

 当社は2005年、インドの歯車切削工具メーカーを買収して現地法人のMHI-IPT※を設立。2007年には新工場稼働により生産能力を拡大し、歯車機械・工具関連ではトップシェアを確立している。今回、歯車機械の現地生産にも着手することで、高精度の歯車加工を実現する工具と機械の生産・販売・メンテナンスを現地で一元的に手掛けることが可能となり、インドで前例のない機動的なサービス体制が整うことになる。

 当社は、インドで今後予想される市場の急拡大に即応していける供給基盤を確保し、高いコスト競争力との相乗効果を追求することにより、さらなるシェアアップに取り組んでいく。

※ Mitsubishi Heavy Industries India Precision Tools, Ltd.(MHI-IPT)は、チェンナイ近郊(ラニペット市)に本社を構え、精密切削工具工場を運営している。当社が96%出資。

【歯車工作機械/ホブ盤】

【歯車加工用精密切削工具/ホブカッター】

関連ページ

 


mission_net_zero

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

詳しくは: