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中国・広東省向け ごみ焼却設備(Ⅰ期施設)の更新プロジェクトを受注
Ⅱ期新設プロジェクト受注に続いて

発行 第 5051号
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 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC、社長:木村和明、本社:神奈川県横浜市、三菱重工業が100%出資)は、中国の都市ごみ処理事業会社である佛山市南海緑電再生能源有限公司(GRE)からごみ焼却設備の更新プロジェクトを受注した。広東省佛山市の老朽化したごみ焼却炉3基(Ⅰ期施設)を建て替えるもので、更新後の焼却炉の処理能力は総計1,500トン/日となる。施設の稼動開始は2013年初を予定。

【完成パース図】
 MHIECが受注したのは、ストーカ式ごみ焼却炉※3基の主要機器であるストーカ、ごみ投入ホッパー、灰押出装置などの製作・供給と据付・試運転のための指導員派遣。
 同じ敷地内には現在、MHIECが2008年に受注したストーカ式ごみ焼却炉3基(Ⅱ期施設)の建設が進んでいる。今回の受注は、MHIECの技術力とこのⅡ期新設プロジェクトの遂行能力が高く評価されたことによる。

 中国の経済・社会発展戦略の基本方針を示す第12次5ヵ年計画(2011~15年)には、都市ごみ処理をはじめとする環境保護対策が重点施策として打ち出されているが、今回のプロジェクトもこれに沿った施策の一環。プロジェクトを推進するGRE社は、政府系企業である南海発展集団股份有限公司(NHD)が70%出資する特別目的会社(SPC)。

 MHIECは、各種環境装置の設計・製作・アフターサービスから石油・化学プラントのエンジニアリングまでをカバーする総合エンジニアリング企業。ともに三菱重工の全額出資会社である三菱重工環境エンジニアリング株式会社(廃棄物処理装置事業および排煙脱硫装置事業部門)と菱和エンジニアリング株式会社が統合・合併して2009年10月に発足した。

 MHIECは、Ⅱ期に続く今回のⅠ期更新プロジェクト受注を機に、中国での環境保護への提案を一層積極的に推し進め、更なる受注獲得を目指していく。

※ ストーカ式ごみ焼却炉=耐熱金属の角材を並べた床の上で、ごみをつき上げて、そのごみを移動させながら燃焼する焼却炉。都市ごみ処理装置の主流となっている。

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