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華能国際電力の熱電併給GTCC向けガスタービン2基などを受注
東方タービンから

発行 第 4954号
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 三菱重工業は、中国の大手発電会社の一つである華能国際電力股份有限公司(Huaneng Power International Inc.)向け熱電併給ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)の主要設備を受注した。当社の技術移転先である重電機器メーカー、東方タービン(Dongfang Turbine Co., Ltd.)を通して受注したもので、ガスタービン「M701F形」2基のほか、蒸気タービンの中核部品などを供給する。納期は2011年2~3月の予定。

 今回の熱併給GTCC建設は、北京近郊に計画されている6案件のうち、最初に着手する高碑店プロジェクト。夏場の電気出力は約92万kW、冬場は同約83万kWに加え、熱併給量約66万kW相当と、成長著しい中国・首都周辺の電力と熱需要に応えることになる。

 当社はガスタービン本体2基のほか、制御装置部品、高中圧蒸気タービンの素材などを供給し、東方タービンが取りまとめて、親会社の東方電気集団を介し納入する。取扱商社は三菱商事。

 また、三菱重工と東方タービンの合弁会社である三菱重工東方燃気輪機(広州)有限公司の名義で、6年間のガスタービン長期メンテナンス契約も併せて受注。同メンテナンス契約では、三菱重工が高温部品を供給し、三菱重工東方燃気輪機(広州)有限公司がその補修を担当、東方タービンが定期検査の指導員派遣を行う。

 華能国際電力は、同国最大の国有電力持株会社である中国華能集団公司の中核企業で、1994年の設立。山東省、江蘇省、上海市など中国東部を主要な事業エリアとし、発電所の建設、運営、投資などを行って、同国全土の送電会社への売電を手掛ける。主力の石炭火力のほか、水力、風力、原子力などの分野へも参入、2008年には、シンガポールで25%のシェアを持つ電力会社(Tuas Power)の買収に成功して話題となった。

 東方タービンは、中国3大重電機器メーカーの一つ。四川省に本拠を構え、蒸気タービン、水力タービン、ガスタービン、コンプレッサーなどの製造・修理を手掛ける。当社と同社は2009年までに14基の天然ガス焚きプラントを受注し、中国各地に建設しているほか、2004年には合弁でガスタービン主要部品の製造・販売会社を設立、2005年から現地生産、アフターサービス事業を展開している。

 当社は今後も、現地パートナーである東方タービンとの協業を軸に、拡大を続ける中国のガスタービン市場を積極的に開拓していく。

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