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三菱重工ニュース
1999年10月28日発行 第3805号

ビーズ分離機構を内蔵
試作向け少量多品種用バッチ式ビーズミルを発売

 三菱重工業は、ビーズ分離機構を内蔵、作業の効率化をはかった少量多品種用縦型バッチ式ビーズミルを開発した。原料とともに充填されたビーズがローターの回転により原料を分散、粉砕する湿式のミルで、1回の処理量は60cc~80cc。従来困難だった少量品のサブミクロン域での粉砕が可能となった。ビーズ分離機構をもつバッチ式ビーズミルの開発はこれが初めて。「ダイヤモンドファインミルMD-1」の商品名で11月1日より販売を開始する。


  このミルは、60cc~80ccというごく少量の試作品の分散・粉砕を目的に開発したもの。卓上型で本体寸法は奥行690mm×幅390mm×高さ620mmとコンパクトな設計となっている。


  直径0.5mmから1mmの大きさのジルコニアやガラスなどの材質でできたビーズを分散室の70%程度の割合で充填、周速1秒間11m(1分間3200回転)で回転するローターによりビーズを介して与えられる大きな破砕力によって、原料を超微粉化するしくみ。


  このミルは新開発のビーズ分離機構によって、従来の原料とビーズの同時排出という問題点を解消しており、作業時間の短縮をはかることができる。このビーズ分離機構は特許を出願中である。


  ベッセル(容器)内部に分散室の外周を水で冷やす水冷機構を設け、作業中に生じる摩擦熱を除去する機構となっており、熱で生じる原料の劣化や、粘性の発生を抑えることができ、常温での処理を可能にした。


 そのほか、
(1)機器のベッセル部の取り外しが容易なため、洗浄などのメンテナンスも簡単に行うことができ、多品種の試作に便利である
(2)原料の特性や分散したい大きさによってビーズの充填量やローターの回転速度を調整できる
などの特長がある。


  「MD-1」は、企業や大学の研究機関などの試作に用いるもので、染料、液晶などに使われる磁気製品や化学製品などの加工に使用される。粉砕する材料には貴金属など高価なものもあるため、品質の高い粉砕が可能な小容量のミルが求められていた。当社のミルはこのニーズにこたえるとともに、多品種の試作をスピーディーに行うというサンプル試作機に要求される条件をクリアしている。


  この「MD-1」の価格は200万円。ダイヤモンドファインミルシリーズ全体で年間1億円の売り上げを見込んでいる。


  当社では、これまで処理量1時間あたり12、50、200の縦型「MDシリーズ」(ビーズ径0.6~1.3mm)3機種、MDシリーズと同じ処理量で、さらに破砕力の強い「MD-Mシリーズ」(ビーズ径0.3~0.6mm)3機種、処理量1時間あたり12~50、50~200、200~1000の横型「MDHシリーズ」(ビーズ径0.3~1.0mm)3機種、合計9機種のダイヤモンドファインミルシリーズを販売している。


  当社横浜製作所内にデモ機を設置しており、いつでも試粉砕が実施できる体制を整えている。


  なお、この「ダイヤモンドファインミルMD-1」は11月9日より12日まで大阪・住之江区のインテックス大阪で開催される「'99粉体工業展・大阪」に出品する。


  おもな仕様
形 式単 位MD-1
ベッセル容量cc130
ビーズ充填量(最大)cc93
サスペンション(原料)仕込量cc60
ローター周速m/s0~11(インバーターによる可変)
駆動力kW1.5
主要寸法(L×W×H)mm690×390×620

営業窓口原動機第二部
製作事業所横浜製作所


以  上