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1999年9月13日発行 3800号

コンパクト 低価格のフロン分解装置を開発

マイクロ波プラズマ方式 6000℃の超高温処理

 三菱重工業は、地球のオゾン層の破壊および温暖化などで大きな問題となっているフロンを6000℃以上の超高温で分解、無害化処理するフロン分解装置を開発するとともに実用化に成功した。マイクロ波プラズマ方式という全く新しい技術を用いた分解装置で、処理能力はフロンR12の場合1時間あたり2kg、分解率は99.99%と共に高い能力を誇る。また新しい技術の採用で本体は1.7(幅)×1.3(奥行き)×2.2(高さ)メートルと業界最小。しかも価格は790万円と業界で初めて1000万円を下回る低価格を実現、コンパクト、高性能、低価格、低ランニングコストとユーザーニーズに充分応えるすぐれた装置となっている。待望の小規模でのフロン分解を実現、分散処理に役立つ装置で、2000年1月から市場に投入する。商品名は「UF200」。現在、特許出願中。


「UF200」


 この分解装置はフロンガスに水蒸気を加えて放電管内部の反応部に送り、マイクロ波を照射、ここでフロンをプラズマ状態(※1)とし、6000℃以上という高温のもとでフッ化水素(HF)と塩化水素(HCl)に分解する。


 HFとHCl は、このあと消石灰スラリーで中和、無害のほたる石と塩化カルシウムとして排出される。したがって、環境に影響を与える心配はない。


 処理対象はR11(※2)、R12、R22、R134a、R404A、R407C、R410A、R502のフロンで、カーエアコンや冷蔵庫に使われているR134aも確実に処理できる。


 フロンは処理に必要なボンベの確保、運搬などの問題から一箇所で集中処理するより、フロンのある現場で分散処理する必要性が高まっている。
 分散処理には設置場所をとらず、購入しやすい小規模・低価格の装置が必要となるが、今回の「UF200」は分解装置と脱水装置で構成されており、分解装置は1.7(幅)×1.3(奥行き)×2.2(高さ)メートル、脱水装置は1.0(幅、奥行き)×1.8(高さ)メートルの大きさ。分解装置を含めても設置に大きなスペースを必要としない。


 イニシャルコストは790万円と低価格で、ランニングコストもフロンR12で
1㎏あたり約150円というのも大きな特長となっており、非常に経済的である。そしてマイコン制御で無人化運転が可能で、10時間まで連続運転ができる。また、今後、フロン分解量の増加による増設の要望にも容易に対応できる。


 当社としてはエアコン、冷蔵庫、自動販売機などフロンを使用する製品を製造しているメーカー、リサイクルセンター、解体業界、大型空調店、さらにフロン回収業者を対象に幅広く販売をしていく。


※ 1.プラズマ状態=気体が電離した状態がプラズマと呼ばれ、分子、原子は励起分子、励起原子、ラジカルイオン電子になっている。身近なものとしては雷のイナズマ、オーロラなどがプラズマ状態である。

※2.R11=液冷媒のためオプション部品が必要。


営業窓口:空調冷機部
製作事業所:エアコン製作所


以  上